実家や土地を相続した場合はどうしたらいい?

今回は相続した実家や土地の扱いについてアドバイスしていきたいと思います。
実家や土地を相続したけど、いざ相続してみると何をどうしたら良いのか解らないという人は珍しくありません。

売って遺産分割するにしても、「どのような手順で売ればいいのか?」と悩んでいる人も多いようです。
もちろん家や土地の売却なので、不動産会社に相談すれば、ある程度の手順は教えてくれるでしょうが、そうなれば売却まで、その不動産会社にお願いすることになり、信頼できる不動産会社を自由に選ぶこともままなりません。

相続した家や土地を売却するまでの手順

遺産相続によって家や土地を売却する場合、まず最初にすることは、誰が相続するのかを明確に決めることから始めます。

父親が亡くなった場合であれば、母親がすべて相続することもできますし、母親と子供が共有で相続することも可能です。
誰が相続するかを明確にしなければ、家や土地の名義を変更することができませんので、当然売却することもできません。

つまり、亡くなった父親名義のままでは、その家や土地は売却することができないということです。

相続から売却までの手順は以下の通りです

  • 1:相続人を明確に決める
  • 2:司法書士などの専門家に依頼し、名義変更をする
  • 3:不動産会社に依頼し、売却をする
  • 4:購入者が決定する
  • 5:最終決算と同時に土地の名義変更をする

売却して現金を均等に分ける場合

両親が他界してしまい、残った兄弟で遺産を平等に分割する場合は、やはり実家や土地を残しておくよりも売却して現金化するほうが得策だと思います。

ここで注意しておくのが、相続する名義人の問題です。
どうせ売却して現金を振り分けるのだからという安易な発想で、名義人を長男だけにしてしまう人もいますが、これは大きな間違いです。
このケースであれば、長男が名義人となり売却したお金を他の2人に振り分けた時点で相続ではなく、贈与とみなされるからです。

もちろん、このような単純なことは、司法書士などの専門家を入れておけば起こらないミスなのですが、相続手続きや名義変更は自分たちでもできるので、専門的な知識も無く諸費用をケチってしまうと、このようなミスが稀に起こります。

どちらにしても売却するのであれば、その不動産物件の名義変更をしなければなりませんので、相続登記と売却後の名義変更を同じ司法書士に依頼すれば、幾分かは安くしてくれると思いますし、手間も省けます。

つまり、相続人などを明確に決める前の段階で、司法書士などの専門家に相談をするのが一番ベストな方法だと思います。

費用はその司法書士によって違いますが、相場としては相続登記と売却後の名義変更まで合わせても、5万円〜10万円くらいです。

売却をせず兄弟の誰かが住む場合

相続した実家に兄弟の誰かが住むという場合ですが、これも少しばかり複雑になります。
母親が健在であれば、とりあえず母親の名義にすることで問題はありませんが、両親ともに他界していて、兄弟だけが残っている場合は相続で揉めるケースもあります。

例えば3人兄弟で長男が実家に住むことを選択したとします。
しかし残りの2人も遺産を相続する権利が当然あります。
この残り2人が遺産を放棄すれば問題はないのですが、遺産相続を主張した場合には、その実家を兄弟3人の名義にするか、もしくは住み続ける長男が残りの2人に代価を支払う必要があります。

例えば、売却価値が3000万円の物件だとするなら、兄弟1人の取り分は1000万円となりますので、長男は他の兄弟に1000万円ずつを支払う必要があります。
弟たちに支払う2000万円の現金を持たなければ、当然弟たちも納得しないでしょう。
すごく単純なことですが、これが遺産争いへと発展する良くあるパターンなのです。

相続した実家や土地をそのままにしておくと?

相続税が発生しない分については、相続登記に関して期限が決められているわけではありません。
つまり、残された家族でどのように分配するかなど明確に決まっていなければ、しばらくの間は放置しておくことも可能です。

ただし、実家や土地を放置しておくことで、以下のようなデメリットもあります。

  • 1:固定資産税は相続権利者全員が連帯して払う
  • 2:家や土地を放置しておくと老朽化が激しい
  • 3:相続人の誰かが亡くなると手続きが更に面倒になる
  • 4:時間が経つと相続人の考えにも変化がでてくる

とくに4番に関しては、当初売却に賛成だった兄弟が突然反対するなんてこともあります。
相続人の意見が一致している状態であれば、変に先延ばしにせず、適切に相続手続きに入ることをお薦めします。

〜まとめポイント〜

  • 売却する場合でも、死者名義のままでは売却できない
  • 売却が決まっているなら、相続登記と売却後の名義変更を同時に依頼することで節約できる
  • 相続登記の期限は決まっていないが、早期対応することでデメリットを減らせる

家を売るなら必ず知っておきたいチェックポイント

  • 信頼できる業者はどうやって探せばいいの?
  • 家を売りたくても売れない不動産業界の現状を理解しておこう。
  • 不動産業者に家の「買取」をしてもらうのは損?
  • 実家や土地を相続した場合はどうしたらいいの?
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