家(戸建て)の売却を考えているけれど、初めての経験なので何から始めればいいのかわからない…、という人も多いと思います。
もっとも貴重な財産である持ち家を売るのですから、しっかりと計画を立てて、トラブル無く売却を終えたいものですよね。
このサイトでは、持ち家を売る時に知っておきたい重要なポイントを、できる限り詳しく、わかりやすくまとめています。
今は「戸建ての家」がなかなか売れにくい時代になっていますので、なるべく早期に売却するためにも、ぜひこのサイトを読んで準備を整えて下さい。
まずは自分の家の価値を知ろう
家は、個人が持つ資産の中ではもっとも高額なものですが、その反面、時間とともに価値がどんどん下がっていく資産でもあります。
「2020年のオリンピックに向けて不動産の価値は高くなる」、といった話をTVなどで聞くかもしれませんが、これは立地の良い都心部の物件のみの話です。
逆に、都心以外の地方にある戸建て物件は、なかなか買い手が見つからずに、売りたくても売れないケースが増えてきています。
家が売れない理由としては、「人口の減少」 「富裕層の都心部への集中」 「核家族化によるマンション人気」など色々なものが考えられますが、どれも個人で解決するのは難しい問題ばかりです。
このような状況で家を売りたければ、まず真っ先に「自分の家の価値は今いくらなのか?」を確認する必要があります。
家の価値は、一年経つごとにどんどん目減りしていきますので、「今現在の価値」を正しく把握した上で、どのくらいの売価を設定するのか決めなければなりません。
どうやって価値を調べればいいの?
家の価値を調べるためには、実際に不動産業者の査定を受けるのが一番です。
仮に、売却するかどうかが確定ではなく、まだしばらく先の話だと思っていても、査定だけは早めに取っておくといいと思います。
もともと家が売れるまでには、順調にいって2~3ヶ月程度、時間がかかる場合は半年から一年といった期間が必要なので、なるべく早めに査定を取って準備した方が、仲介する業者側も計画を立てやすいからです。
査定を取るときのポイントは、ひとつ業者に任せるのではなく、必ず複数の業者の査定をとって比較すること。
家の査定価格というのは、業者によってかなり差がでることがあるので、一社だけに任せるのは厳禁です。最低でも三社以上の査定を比較して、平均値を確認しましょう。
多少面倒に感じるかもしれませんが、今はインターネットで一括査定ができるので、そこまで手間ではありません。
また後で詳しく説明しますが、急いでいる人は、下記の大手サイトを使って査定を取るのがおすすめです。
この3つはどれも業界では大手で実績がありますが、関東や関西の主要都市に住んでいる人は「おうちダイレクト」、大手6社の査定を比較したい人は「すまいValue」かおすすめです。
またとにかく多数の業者を比較したい場合は、大手から地元業者まで幅広く抑えている「HOME4U」が強いので、まずこの3つから試してみるのがおすすめです。
売却までの計画を立てよう
実際に査定を取ってみると、もしかしたら「想像よりもかなり金額が低い…」と思う人もいるかもしれませんが、これはあくまでも「業者の査定額」です。
実際に売り出す金額とはまた別なので、この段階では慌てずに、査定の根拠などを業者に確認しましょう。
家を売りに出す際には、当然この価格設定が重要になりますので、業者と相談しながら適切な価格を設定する必要があります。
不動産業者(仲介業者)の対応もしっかり確認
査定を取る際ですが、金額の確認はもちろん重要ですが、それと同じくらい「不動産業者(仲介業者)の対応」をチェックすることも大事です。
個人が家を売却する際には、必ず仲介してくれる不動産業者が必要になるので、信頼できる業者を見つけなければなりません。
信頼できる業者かどうか判断するチェックポイントはいくつかありますが、とにかく最初の査定時点でチェックして欲しいのは、
- 査定金額が高すぎ(低すぎ)ないか?
- 査定の根拠をちゃんと説明してくれるか?
この2点です。
家の査定額は、過去の事例や周辺の環境からある程度の相場が決まってきます。もちろん業者によって差がでますが、一社だけ高すぎ(低すぎ)というケースは不自然です。
仮に査定額が非常に高かったとしても、それで売れるという保証はありませんので、高すぎる査定額を提示してくる業者は逆に疑いましょう。契約を取るために、売れもしない高額な査定を出している可能性があります。
またもう一つ、査定の根拠をちゃんと説明してくれるかどうかも大事なポイントです。
こちらからの質問を嫌がったり、曖昧な回答でごまかそうとする業者は信頼できませんので、契約するのは避けましょう。
仲介業者の見分け方はかなり重要なポイントなので、別途こちらの「信頼できる仲介業者はどうやって探せばいいの?」のページで詳しく説明しています。
内覧時の対応について
信頼できる業者を見つけて、適切な価格で家を売りに出せば、しばらくすると購入希望者からの内覧申請が入ると思います。
この時の対応も非常に大事なので、相手の方が気持ち良く内覧をできるように、家の中を整理して、にこやかに対応しましょう。
見ず知らずの他人に家の中を見られるのは慣れないことですし、あまり良い気はしないかもしれませんが、購入する側からすれば、家の中を確認したいというのは当然のことです。
ここで無愛想な対応をしてしまうと、購入希望者の印象がかなり悪くなってしまうので、なるべく明るく、にこやかに対応するよう意識して下さい。
ポイントは「家の明るさ」
内覧に来てくれた人に好印象を持ってもらうためには、いくつかのコツがあります。
その中でも特に重要なのは、できる限り家を明るく保つことです。明るい家は広く、キレイに見えるので、内覧に来る人の印象がだいぶ変わります。
具体的な対策としては、
- 電球を明るい色に変える
- 照明は昼間でもすべてつける
- カーテンをすべて開けておく
- 窓際にある物を片付けておく
これらの点を意識して下さい。
その他にも色々なポイントがありますが、内覧時の対応については仲介業者がアドバイスしてくれるはずなので、そこまで心配しなくても大丈夫です。事前にしっかり打ち合わせをして、購入希望者に良い印象を持ってもらいましょう。
まとめ
このように、家を売却するためには色々な準備や手続きが必要となるので、できる限り早め早めに行動しましょう。
ただ、準備や手続きの大部分は、仲介業者が代わりにやってくれますので、売り主である私たちが一番真剣にやらなければいけないことは、「信頼できる仲介業者選び」と言えます。
ここさえしっかりとできれば、あとは業者と相談しながら、二人三脚で家の売却を進めていくことができます。
逆に、もし対応の悪い業者を選んでしまうと、家を売りに出したまま何ヶ月経っても購入希望者が現れない…、といった悲惨なケースになってしまうこともあるので、注意して下さい。
業者選びのポイントは、先ほども説明した通り、必ず複数の業者に査定を依頼して比較するということです。
中には、「知り合いの不動産業者に頼むつもり」、という人もいるかもしれませんが、縁故を理由に業者を決めるのは絶対にやめた方がよいです。
候補に入れるのはもちろんかまいませんが、それでも必ず、他の業者も含めて三社以上は比較してから決めましょう。
この手間を惜しんでしまうと、最終的な売却価格で、数十万円から数百万円の損失が出てしまうケースもあるので、業者選びはぜひ慎重にやってください。
特に、東京や大阪などの大都市以外で家を売りたいという人は、売却に強い不動産業者を見つけるのがなかなか難しいので、先ほど紹介した一括査定サイトを使って、大手と中小の業者、両方から探すのがベストです。
戸建ての売却は、基本的に時間が経てば経つほど価値が下がり、売るのが難しくなっていきますので、なるべく早く動き出すことが、成功のための秘訣です。