リニア新幹線の開通で地価が上昇する注目地域はどこか?

リニア新幹線の開通で地価が上昇する注目地域はどこか?

2014年7月にJR東海が2027年に開業を予定するリニア中央新幹線の工事着工が認可されました。

リニア工事着工と同時にターミナル駅となる地域の地価は大きく上昇しましたが、4年後の今、リニア計画地域の地価はどのように変化しているのでしょうか。

結論から先に言ってしまうと、大幅に地価が上昇している地域もあれば、期待されていたような地価の上昇が現時点では確認できない地域もあります。各地域別に地価がどうなっているのか解説しますので、参考にしてください。

【目次】リニア新幹線の開通と地価の関係
  1. リニア新幹線の計画ルート
    1. リニア新幹線の停車駅
  2. 各地域の地価変動について
    1. 東京都港区(品川駅)
    2. 神奈川県相模原市(橋本駅周辺)
    3. 山梨県甲府市
    4. 長野県飯田市
    5. 岐阜県中津川市
    6. 愛知県名古屋市(名古屋駅)
  3. まとめ

リニア新幹線の計画ルート

リニア新幹線の概要を簡単におさらいしておきましょう。リニア新幹線は、東京~大阪を最短67分で繋ぐことが予定されています。しかし大阪までの全線開通は早くても2037年とされており、まだ20年ほど先の話しになってしまいます。

その先がけとして2027年の開通を目指しているのが東京~名古屋です。東京~名古屋をわずか40分で結ぶことができ、現時点の新幹線が約1時間40分かかるので、約60分短縮することができることになります。

この時間短縮により、さらにビジネスエリアが広がり、経済が活性化されることが予想できます。

リニア新幹線の停車駅

現時点で東京~名古屋間では、以下の6都市に停車することが決まっています。

  1. 東京都港区品川(品川駅)
  2. 神奈川県相模原市緑区(JR橋本駅併設予定)
  3. 山梨県甲府市大津町付近
  4. 長野県飯田市上郷飯沼付近
  5. 岐阜県中津川市千旦林付近
  6. 愛知県名古屋市(名古屋駅併設予定)

このように6駅に停車予定となっているのですが、ターミナルとなるのは東京品川駅、神奈川、名古屋の3都市で、山梨、長野、岐阜の3地域は中間駅となることが計画発表されています。

各地域の地価変動について

それでは上記6地域の地価がどうなっているのか、それぞれ個別に紹介していきたいと思います。その前にリニア新幹線の予定ルートが発表された2013年9月と工事着工が開始された2014年7月の地価変動を見てみましょう。

2013年 2014年 変動 変動率
東京都港区 861.2 903.6 42.4 4.92%
神奈川県相模原市 39.8 40.3 0.5 1.32%
山梨県甲府市 20.6 20.1 ▲0.5 ▲2.31%
長野県飯田市 13.5 13.2 ▲0.3 ▲2.77%
岐阜県中津川市 14.2 14 ▲0.2 ▲1.39%
愛知県名古屋市 297 326 29 9.75%

ターミナル駅の2都市と神奈川だけが上昇しており、中間駅となる3都市はリニア新幹線の影響がでているようには感じませんでした。これを踏まえて2018年現在の各地域の地価変動を見ていきましょう。

なお、各地域の地図は駅周辺の地価の変動率を矢印の色で表しています。
※参考URL:地価公示チェッカー

東京都港区(品川駅)

東京では品川駅がリニアのターミナル駅となることが決定しています。2017年の地価と比較すると、品川駅周辺では7.2~7.7%ほど地価が上昇しています。

こうみるとかなり上昇しているように感じるかもしれませんが、2020年の東京オリンピックの影響もあり、都内全体に地価が上昇していることを考えれば、そこまでリニア新幹線が地価上昇に強く影響しているとは考えづらいものがあります。

平成30年の品川駅周辺の地価上昇率は7.2~7.7%です。
リニア品川

神奈川県相模原市(橋本駅周辺)

神奈川県では新駅が予定されている相模原緑地域で高い上昇率を見せています。これまで相模原から都心部まで電車で1時間以上かかっていたのですが、リニアを利用することでわずか数分で到着できるようになるのです。

当然、今後を見据え都内からの移住も増えてくることでしょう。新駅が予定されている橋本駅周辺では、すでに再開発が進んでおり、今後ますます地価の上昇が予想されています。

平成30年の橋本駅周辺の地価上昇率は7.1~10.9%です。

リニア神奈川

山梨県甲府市

山梨県の新駅予定地は、甲府市大津町付近とされています。大津町は市街地からかなり離れた場所にあり、周辺は農地や工業団地が多くあります。

今後リニア駅ができることで、品川や名古屋のように大きな再開発が計画される可能性はありますが、現時点ではそのような構想は予定してないようです。

そのため地価の変動もほとんど起こっておらず、あまりリニア新幹線の影響は感じられないというのが現状です。

平成30年の甲府市大津町周辺の地価上昇率は▲0.6~0.0%です。

リニア甲府

長野県飯田市

長野県の新駅予定地は、飯田市上郷飯沼付近とされています。こちらも山梨県と同じように市街地からはずいぶんと離れた場所が新駅の予定地となっています。

そのため地価の上昇もほとんど期待できず、どちらかというと下落傾向にあるようです。周辺の地域よりも下落率は低いものの、今後も大幅な地価上昇は期待薄というところでしょうか。

平成30年の飯田市上郷飯沼周辺の地価上昇率は▲1.2~0.7%です。

リニア飯田市

岐阜県中津川市

岐阜県の新駅予定地は、中津川市千旦林付近とされています。山梨や岐阜と比べると比較的市街地寄りに新駅の候補地があります。

リニアの新駅候補となったことで、すぐ近くに地価変動の調査ポイントが新設されていますが、ここ数年は前年比プラスマイナス0の年が続いています。つまりリニア新幹線の影響はほとんど感じることができないことがわかります。

平成30年の中津川市千旦林周辺の地価上昇率は0.0%です。

リニア中津川

愛知県名古屋市(名古屋駅)

名古屋駅にリニアの新駅も併設されることが決定しています。とくにリニアの新駅ができる西口の地価上昇率が目立つのですが、東口でもかなり高い上昇率となっています。

これまで新幹線で2時間近くかかっていたのが、リニアが開通することでわずか40分へと短縮できるのですから、たしかに大きな経済効果が期待できます。そのため不動産投資も活発になっており、ここ数年名古屋駅周辺の地価は上昇を続けています。

移動距離が大幅に短縮することで、今後は名古屋が第二の経済都市になると予想する専門家も少なくありません。

平成30年の名古屋駅周辺の地価上昇率は12.3~25.1%です。

リニア名古屋

まとめ

いっけんすると東京品川駅、愛知名古屋駅の周辺地価が大幅な上昇をしているように思われますが、これはリニア新幹線だけが上昇の原因ではなく、東京オリンピックや再開発プロジェクトが影響していると思われます。

また基本的に中間的な通過駅となる可能性が高い山梨、長野、岐阜の3県においてはほぼリニア効果での地価上昇は確認できていません。そう考えると神奈川が一番リニア効果を受けているように思います。

今後の地価の予想ですが、東京オリンピックを境に下落すると予想する人もいます。将来的に不動産を売却予定の人は、上がっている地域そうでない地域に関わらず、なるべく早めに検討するのがおすすめです。

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