空き家の活用法の1つ「障害者グループホーム」の注意点

空き家の活用法の1つ「障害者グループホーム」の注意点

空き家の有効的な活用方法の1つに、障害者グループホームの運営があります。現在、入所待ちが続いているため安定した運営が想定できます。

しかし、始める際には近隣住民の理解が必要など注意点もあります。

空き家は、持っているだけでも税金や管理にお金がかかります。空き家をどうするか悩んでいる人は、障害者グループホームへの活用を検討してみてください。

【目次】「障害者グループホーム」の注意点
  1. 空き家を障害者グループホームに
    1. 補助金がもらえる自治体もある
    2. 不足している障害者グループホーム
    3. 運営する際の注意点
  2. まとめ

空き家を障害者グループホームにするケース

障害者グループホームの利用者数は増加傾向にあるものの、現状としては施設が足りていないため、多くの人が入所待ちをしています。そのため、「空き家をグループホームにする」ことは、社会貢献もなる活用法です。

補助金がもらえる自治体もある

障害者グループホームにするときに、費用の補助や助成がでる自治体もあります。

東京都品川区内では、障害者グループホームを開設する場合、「障害者グループホーム等整備費補助事業」により、整備するための費用の一部が補助されます。

また、新潟県新潟市による「新潟市空き家活用リフォーム推進事業」では、リフォームにかかる費用の一部が助成されます。

愛知県では、「障害者共同生活援助事業費補助金」があり、運営にかかる経費の補助が受けられます。グループホーム整備促進支援制度によるコーディネーターに開設の相談をすることもできます。

※なお上記の内容は執筆時点での情報になります。

不足している障害者グループホーム

現在、障害者グループホームに入居したいという人の数に対しての施設不足が問題となっています。施設のほとんどが定員を満たしていて、空き待ちが発生している状況です。

待ち人数は、数人程度から多いところでは30人近くにものぼります。このことから、グループホームを開いても空室が出にくいため、安定した運営が望めます。

運営する際の注意点

ただし、注意点も考えておかなくてはなりません。「障害者グループホーム」は、身体や心に障害を持っている人々の自立支援のためのホームです。活用する側の空き家所有者にとっては社会的に貢献できるという意識があるかと思います。

しかし、近所に住む障害と無縁な人にとっては、「事故が起きないだろうか?」「声や音などがうるさくないだろうか?」などという不安もあるでしょう。簡単には、近隣住民の理解が得られない活用法かもしれません。

まとめ

社会的にもニーズのある「障害者グループホーム」を開くことは有効な空き家活用法と考えることができます。ただし、一般的な住宅とは違い注意すべき点も多く、近隣の人に理解されにくくハードルが高い活用法と言えます。

近隣住民の理解を得ながら、慎重に考えていくことがポイントになります。

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