空き家を維持管理する際の費用はどれくらいかかるのか?

空き家を維持管理する際の費用はどれくらいかかるのか?

空き家の維持管理には固定資産税や都市計画税などの税金から、維持管理するための費用まで様々かかります。

空き家の管理は自分でやる方法と業者に委託する方法があり、業者に委託すると月に5,000~10,000円程度かかります。自分で管理する手間と業者の料金とサービス内容を比較して、どちらがいいのか判断してください。

もし空き家対策で困っている人は「空き家対策と活用法」の記事も参考にしてください。

【目次】空き家にかかる費用と注意点
  1. 空き家を所有する際に絶対にかかる費用
  2. 自分で空き家管理する際のポイント
    1. 空き家管理でやるべきチェック項目
  3. 管理を委託する際の注意点と業者まとめ
    1. 大東建託
    2. NPO法人空室・空家管理センター
    3. 空き家管理舎
    4. 日本空き家サポート
    5. ALSOK

空き家を所有する際に絶対にかかる費用

全く利用していない空き家だとしても、不動産として維持し続けるには様々な費用が掛かります。絶対にかかる費用を表にしてまとめました。

項目 内容
固定資産税 不動産を所有していると必ず納めなければならない税金。一般的には市区町村が定めた固定資産税評価額1.4%
都市計画税 市街化区域に所在する土地・建物を対象とする税金。一般的には固定資産税評価額の0.3%
火災保険料 保険の補償内容や契約期間、建物の構造や立地、築年数で異なる。年間数万円から数十万円になる場合もある
水道光熱費 電気・水道の契約をそのままにしていると、使用していなくても基本料金が発生する
修繕費用 建物が老朽化すると様々な不具合が発生。業者に修繕を依頼する必要あり。費用は修繕の内容によって異なる

これ以外にも空き家の状況によって、必要な費用があります。庭に植木がある場合、定期的に剪定(せんてい)を行わなければ伸びすぎて隣地に越境して苦情が寄せられることになります。

植木を綺麗な状態に保つためには少なくとも年に2回、通常は3~4回は剪定を行う必要がありますが、自分でできないような場合は造園業者や便利屋などに依頼しなければなりません。

剪定の費用に関しては、庭の広さや植物の量によって変わってきますが、目安として数万~数十万円必要です。

万が一、敷地内に粗大ごみが不法投棄されてしまった場合、犯人が見つからなければ自分でごみを撤去しなければならないケースも考えられます。

空き家が豪雪地帯にある場合は雪の心配をしなければなりません。雪の重みで空き家が倒壊してしまうのを防ぐため、冬場は屋根の雪下ろしや雪かきなどを行う必要があります。この作業も業者へ依頼すると数万円の費用が発生します。

自分で空き家管理する際のポイント

空き家を良好な状態に保つためには定期的に巡回して点検を実施しなければなりません。空き家は放置していると劣化がどんどん進行して資産価値が下がってしまいます。

人が住んでいないとどうしても換気が不十分になるため室内に湿気がこもりやすく、カビが発生する場合があります。

長期間水道を使用していないと排水トラップの水が蒸発してしまい、水で止めていた下水の臭気が直接室内に流れ込み、場合によっては害虫が侵入してきたりします。ひどい場合には室内がゴキブリだらけになっていたりすることもあります。

こういう事態にならないよう月1回程度の頻度で巡回し、室内を点検しなければなりません。

空き家管理でやるべきチェック項目

チェック項目 内容
屋外の家財 台風や暴風雨が発生しても問題ないようにしておく
植木・植栽・生垣 隣地に越境して迷惑をかけないよう定期的な剪定が必要
雨戸や窓の施錠 特に雨戸のカギについて確認しておく
水道と電気 メーターが止まっているか確認が必要
通風 全ての窓を開けて換気を行いカビを防止する。室内に除湿剤を置くと効果的
郵便受 中身を確認し、必要に応じて郵便局や差出人に通知を出す
通水 排水トラップの水切れにより排水管の悪臭が上がってこないよう水回りで通水を実施
室内清掃 埃がたまっているので清掃が必要です。ゴキブリが大量発生している場合もあるので注意
屋外からの確認 建物に破損している箇所がないか外部から確認する

たとえ水道を使用していなくても、漏水の発生によりメーターが回っていることはたまにあるので特に注意してください。トイレのタンク内にあるボールタップが壊れていると、水漏れが発生し料金が高額になるケースもあります。

この場合水道料金が跳ね上がりますが、修繕業者に証明書を出してもらえば救済措置があります。

戸棚の中に黒いポツポツが落ちているときはゴキブリの糞だと思ってください。その場合は部屋のどこかにゴキブリが隠れています。

バルコニーには鳩の糞も溜まる可能性もあります。また落ち葉等が排水口をふさいでしまう可能性もあります。巡回時には必ず確認するようにして下さい。

管理を委託する際の注意点と業者まとめ

空き家が自宅の近所であれば管理は十分に自分でできますが、遠隔地の場合は交通費が発生し、場合によっては宿泊が必要な場合もあって莫大な手間とコストがかかることになります。そのような場合は管理業者に委託すると便利です。

サービス内容は鍵を預かって月一回巡回します。屋内作業と屋外作業を行う内外部巡回と屋外作業のみ行う外部巡回の2通りあります。料金相場としては内外部巡回サービスで月額10,000円、外部巡回サービスでは月額5,000円程度が相場になります。

会社によってサービス内容は異なり、様々なオプションが発生する場合もあります。そのため金額だけで決定せず、サービス内容を比較して決めるようにしてください。次に大手管理業者のサービス内容と料金を比較してみます。

大東建託

室内確認では通気・簡易清掃・通水を実施し、外部確認では清掃や除草だけでなく庭木の剪定や消毒の要否の確認まで実施します。巡回報告書、郵便物の転送および災害時の臨時巡回は全てのサービスに共通しています。

室内確認と外部確認に共通サービスを加えた内外部巡回サービスが月額10,800円、外部確認に共通サービスを加えた外部巡回サービスが月額5,400円。室内確認に共通サービスを加えたマンション巡回サービスが月額8,640円です。

会社名 大東建託
地域 全国
初期費用 0円
毎月の料金 【内外部】10,800円
【外部】5,400円
【マンション】8,640円
災害発生臨時巡回 無料
URL http://www.kentaku.co.jp/etc/ak/

NPO法人空室・空家管理センター

外部からの目視点検に特化した「100円管理サービス」を提供しています。

所有する空き家が事件の原因とならないよう防止する目的のサービスで、空き家にセンターの管理看板を設置し、管理者がいるということを知らせることで不法侵入や放火などの犯罪を抑制しています。

郵便物の転送や草刈り、報告書の送付等の業務についてはオプションとなります。室内の通気、通水、清掃等を実施する「しっかり管理」も実施しており、巡回回数も月1回、2回、4回と選ぶ事ができます。

会社名 NPO法人 空家・空地管理センター
地域 全国
初期費用 3,800円(看板設置・現地調査)
毎月の料金 【100円管理】100円/1回
【しっかり管理】2,000円/1回 7,500円/2回 15,000円/4回
災害発生臨時巡回 有料 3,000円
URL https://www.akiya-akichi.or.jp/kanri/service/

空き家管理舎

香川県に本部がある会社ですが、全国各地に展開しています。

外部チェックおよびポストの整理、報告書の送付、災害後の巡回のみの「おためしコース」と内部の通気、通水、清掃を含めた「基本サービス」の2タイプがあり、おためしコースは月額5,000円、基本サービスは月額10,000円(キャンペーン期間中は7000円)となっています。

両サービスとも日照・通風の阻害となる周辺の環境チェックまでやってくれます。

会社名 空き家管理舎
地域 全国
初期費用 0円
毎月の料金 【基本サービス】10,000円
【おためしコース】5,000円
災害発生臨時巡回 無料
URL http://akiya.shoukoukai.net/

日本空き家サポート

千葉に拠点を構え、全国に展開している「空家サポーター」により管理業務を実施しています。管理レポートに動画が添付されており、パソコンやスマホにより管理作業の様子を現場にいるような感覚で見ることができます。

屋内作業+屋外作業を月1回実施するスタンダードプラン、屋外作業のみ月1回のライトプラン、屋内作業+屋外作業を月2回実施するスタンダードプラスプラン、室内作業のみ月1回実施するマンション管理プランがあります。

会社名 日本空き家サポート
地域 全国
初期費用 0円
毎月の料金 【スタンダードプラス】13,000円
【スタンダード】10,000円
【ライト】5,000円
災害発生臨時巡回 無料
URL https://xn--w8jvl3b6d9gz83xm5o0mc223e.jp/portal/

ALSOK

警備業界最大手のALSOKによるサービスが「るすたくサービス」です。別荘や空き家、長期不在の住宅を1か月に1度見まわり。郵便受けの回収・整頓も行うというもので、 基本的に宅外からの見回りのみになります。

オプションの「るすたくセキュリティ」にご加入すると、ALSOKのホームセキュリティを導入可能になり、仮に不審者の侵入があった場合でもALSOKのガードマンが急行して状況を確認・報告しますので、さらに安心です。

「るすたくサービス」は毎月4,000円、オプションの「るすたくセキュリティ」はプラス1,000円です。

会社名 ALSOK
地域 全国
初期費用 0円
毎月の料金 【るすたくサービス】4,000円
【るすたくセキュリティ】るすたくサービス+1,000円
災害発生臨時巡回 なし
URL https://www.alsok.co.jp/person/homealsok/rusutaku/

空き家の維持管理には費用や手間がかかります。家というものは人が住んでいないと傷みやすく、いずれは住む場合でも5年後や10年経つと色々な瑕疵がでてくるものです。空き家は売れるうちに売っておくのがおすすめです。

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