洋服やスーツ、靴などの上手な梱包方法

衣類や靴などは、男女問わず数が多く梱包が大変な荷物の一つです。
普通のTシャツやトレーナーなら段ボールに詰めるだけですが、スーツやドレス、シワになりやすい服などは、梱包で苦労する場合もあります。
また靴は雑に入れてしまえばこすれて傷がついたり、形がつぶれてしまったり、トラブルが起こりやすい荷物。

きちんと梱包しないと、クリーニングに出す羽目になったり、靴が履けなくなってしまうなんてこともあるので、正しい梱包方法を身に付けて行きましょう。

着ていない衣服は処分する

衣類の梱包でまず始めたいのは、服の処分です。
タンスの中やクローゼットの中、衣装ケースの中など、衣類は出してみると意外にもたくさんあるものです。
これを段ボールに梱包するとなると、かなりの数になってしまうのではないでしょうか。

そこで梱包する前に、一度服を選別して、不要なものは処分してしまうことがお勧めです。
服は2シーズン(2年間)着なかった場合、その後も着る可能性は低いと言われています。
よっぽど特殊な時に着るドレスやスーツではない限り、2年間着ていなかった服は思い切って処分するようにしましょう。

シーズンオフの衣類をまず先に

衣類の選別が終わったら、いざ梱包を始めます。
このとき気を付けたいのが、必要な服を先に梱包してしまわないこと。

衣類は日常生活に欠かせないアイテムです。もしも引越しまでの間に服を梱包してしまえば、また段ボールを開けて服を探さなければなりません。
梱包するときは、必ずシーズンオフの衣類から梱包するのが効率の良い方法です。

また季節を見越しておくのも重要なポイント。
例えば梱包を始めたのが5月で、引越しは7月という場合、5月の時点では必要なかった半袖の服が、引越し直前には必要になっているかもしれません。

梱包する時期だけでなく、引越しする時期を見極めて、絶対に使わない衣類から梱包を始めるようにしましょう。

シワになりにくいものから順に梱包する

衣類の梱包で一番起こりやすいトラブルは、衣類のシワ。
梱包した衣類を、いざ引越し後に開けてみたらシワシワで着られない…なんてトラブルはよくあるケースです。
特に早めに梱包したシーズンオフの衣類は、押し込まれている期間も長い分シワが付きやすくなります。

そこで梱包の際には、シワになりにくい衣類から梱包していくのが基本。
トレーナーやニットなど、厚手でシワの付きにくい衣類を下の方に入れて、TシャツやYシャツなどのシワが目立つ衣類は上の方に乗せていきます。

ただし靴下やパンツなどの下着類はシワになりにくいですが、ワイヤー入りのブラジャーなどは型崩れしやすいので、上の方に乗せるようにしましょう。

またスーツやドレスなど、シワになると困る衣類は、他の衣類と一緒に梱包するのはお勧めできません。
必ず別の段ボールで梱包するようにしましょう。

軽い衣装ケースは中身が入ったままでもOK

衣類を梱包するのは基本的に段ボールですが、衣装ケースに収まっている衣類をわざわざ出して段ボールに詰め替える必要はありません。
一般的な衣装ケースで、普段着が入れられている程度であれば、引越し業者もそのまま持って行ってくれます。

ただし、あまりにも大型の衣装ケースであったり、特殊な衣類が詰め込まれていて破損の可能性がある場合、また詰め込みすぎて異常に重たい場合などは、別梱包をお願いされる可能性があるので要注意です。

そのままで良いか、別梱包が必要かを見極める目安は、衣類を詰めた衣装ケースを自分一人で持ち上げられるかどうかを基準に考えます。
自分一人の力では持ち上げられないほど重たい、持ち上げると衣装ケースが割れそうなど、そのまま運べそうにない場合は段ボールに別梱包しましょう。

スーツが多い人は専用BOXを借りれる業者を選ぼう

通常の衣類とは違い、シワになると困るのがスーツ。
一度シワになってしまうと自力できれいにするのが難しいため、わざわざクリーニングに出さなければなくなってしまうかもしれません。

そこでスーツがたくさんある場合はスーツを入れる専用BOXを活用するのがお勧めです。
専用BOXであればスーツを折り曲げることなく、重ねることなく、安心して運ぶことができます。

ただしスーツの専用BOXは用意してくれるところと、用意してもらえないところがあるので、事前にチェックしておく必要があります。
見積もりや下見の時に、専用BOXの有無を確認し、用意してもらえる業者を選ぶようにしましょう。

もしも段ボールに梱包しなければならない場合は、裏返して袖を中に入れた状態で、襟を立てて二つ折りにするとシワになりにくくなります。
ただし段ボールに何着も詰め込んでしまうと、押しつぶされてシワになってしまうので、段ボールに詰め込みすぎず、余裕を持った梱包をしていきましょう。

靴の梱包の注意点

靴の梱包は思ったよりも大変です。
何も考えずにバラバラと段ボールに入れていってしまうと、靴同士が衝突し合って大変なダメージを与えてしまいます。
引っ越し時の衝撃は、私たちが想像するよりもはるかに大きいので、できるだけ保護してあげる必要があります。

とはいえ、一つ一つ箱に詰めて梱包するのはとても大変です。
すべての靴の箱を取ってあるという人はほとんどいませんし、箱に入れて梱包すれば、すぐに段ボールが一杯になってしまいます。

そこでまずは箱に入れるべき靴と、入れなくてもよい靴を選別します。
スニーカーやスリッポン、布製の靴などは、箱に入れて保護する必要はありませんが、ローファーやハイヒール、ブーツなどは形が崩れやすく、傷もつきやすいので箱に入れて保護する必要があります。

箱に入れる必要のない靴は、緩衝材を巻いて傷や汚れだけを防いでおきます。
箱に入れる靴は、箱の中で動かないように、隙間を新聞紙などで保護を忘れないようにしましょう。

段ボールに詰める順番は、箱に入れた靴を先に入れ、箱に入れていない靴を上にのせて梱包します。
このとき段ボール一杯に靴を入れてしまうと、他の荷物で押しつぶされてしまう可能性もあるので、必ず8分目程度にとどめて梱包するようにします。

大切な靴を保護するために、手間でも正しい梱包を心がけましょう。

靴専用のBOXを用意している業者も

靴の梱包はとても手間がかかって面倒な作業です。
でも業者によっては靴専用のBOXを用意してくれるところがあります。

靴専用のBOXであれば、わざわざ緩衝材を巻いたり、箱に詰めたりする必要はなく、下駄箱のように靴を並べていくだけで良いので、とても便利です。
靴の量が多い人や、梱包がいちいち面倒だという人は、活用してみてもいいのではないでしょうか。

ただしこちらも業者によって用意してくれるところと、用意してくれないところがあるので、事前にチェックしておくようにしましょう。