前金を要求してくる引越し業者は悪徳業者なのか?

引越し業者に前金を請求されてしまったという経験がある人も多いですよね。
基本的に、引越しの料金は後払いと決まっています。すべてに作業が終了して初めて料金を支払うのです。

とはいえ前金を請求してくる業者がいることも事実。
実際に前金を請求されてしまったら、どうすれば良いのでしょうか。

万一前金を請求された場合は、なぜ前金が必要なのかを確認しましょう。
引越し内容によっては、前金が必要となるケースもあります。
それに該当していれば気にせず支払っても良いのですが、もしも不当な請求である場合は拒否することができます。

前金が必要なケース

ではどのような場合に前金が必要になるのか、具体的な例を見ていきましょう。

引越し作業日より前に梱包サービスをお願いしている

引越し業者の梱包サービスは当日にまとめて行うことも多いのですが、場合によっては前日や前々日などに作業をしてくれるケースもあります。
こういったケースの場合は、梱包サービスの代金だけを先に請求されることも。

一部の荷物を先に運んでもらう

例えば家のリフォームなどに伴う引越しで、一部の荷物は業者のコンテナに、そのほかの荷物は一時的に生活する住居に運んでもらう場合、2つの運搬作業が別の日になる場合があります。
この場合は、それぞれの作業ごとに料金を請求される場合も。

口座振り込み

ほとんどの業者で当日手渡しで料金を支払うようになっていますが、まれに口座振り込みをお願いしてくる業者もあります。
作業日よりも前に振り込みをお願いされることもありますが、もしも納得できなければ当日その場で払いたいと、拒否することもできます。

トラブル防止策

業者の中には追加料金などのトラブルを防止するために、当日の作業前に料金を支払うというシステムを採用しているところがあります。
前金というよりも作業前に払うだけということなので、作業後に支払うのとさほど変わりはありません。
ただしどうしても気になる場合は、こういった業者が避けて契約するようにしましょう。

前金が不要なケース

前金が不要にもかかわらず、不当に前金を請求する業者もいます。
次のような理由で前金を請求された場合は、すぐに拒否するようにしましょう。

キャンセル防止のため

前日や当日のキャンセルを防止するための請求は不当です。
また当日や前日に関わらず、キャンセルした場合は前金は返却しないというのも不当なので、こういった業者は悪徳と考えられます。

繁忙期なので予約金が必要

業者の中には繁忙期を理由に、予約金が必要と言ってくる場合があります。
当然ながら繁忙期だろうが閑散期だろうが前金を請求するのは不当です。

保証金のため

引越し作業の保証金のために前金が必要と言われる場合もあります。
確かに引越し作業では破損や破壊のために保証がついていますが、前金で支払う義務はありません。

見積もり料金

ほとんどの業者が見積もりは無料で行っていますが、中には契約したら見積もり料金は無料ですが、契約しないのなら見積もり料金を請求してくるという業者もあります。
こういった業者には見積もり自体お願いしないようにしましょう。

しつこく前金を請求されてしまった…

前金を請求されてしまった場合、もちろん拒否することが一番です。
ところが中にはしつこく前金を請求してきて、断りづらい業者もいます。
こういった業者に出会ってしまった場合は、どれだけ魅力的な見積もりを出してくれたとしても契約しないことをお勧めします。

前金というのは引越し業者の中でも、本来認められていません。
その認められていないお金をしつこく請求してくるなんて、とてもまともな業者とは思えません。
たとえ見積額が安くても、のちに追加請求をしてくるという可能性もありますし、荷物の破損や紛失の心配も大きくなってしまいます。
できるだけ安心して引越し作業を行えるように、信頼のできる業者を選ぶようにしましょう。