高層マンションでは引越し料金が高くなるって本当?

最近、高層マンションやタワーマンションに引っ越す人が増えてきています。
高層階から見晴らしや夜景、セキュリティの高さなど、様々な面でメリットの多い物件なので、人気があるのも頷けます。

ただし、引越しに関してはあまりメリットが多いとは言えず、逆にデメリットが多くなってしまうことも…
どうしても戸建てや一般的なマンションに比べて、料金が高くなってしまう要素が多いのです。

高層マンションへの引越しが高額になるワケ

高層マンションへの引越しは、なぜ料金が高くなってしまうのでしょうか。
エレベーターも完備されていて通常のマンションと変わらないはずなのに、料金が高くなってしまうのには、それなりのワケがありました。

駐車場からエレベーターまでが遠い

高層マンションは、敷地も広く駐車場の台数も多くなります。
そのため、引越し業者のトラックを止めた駐車場から、マンションの入り口やエレベーターまでの距離が遠くなってしまうことが多いのです。

駐車場から入り口やエレベーターが遠くなってしまえば、作業は大変になってしまいますし、時間も余分にかかってしまいます。
その分、割増料金を請求されてしまう可能性があるのです。

エントランスの養生をしなければならない

高層マンションはエントランスも高級仕様になっていて、引越しの際は管理会社からエントランスの養生をお願いされることがあります。
しかもこういったマンションのエントランスはとても広くて、養生するスペースも多くなります。
通常よりも余分な養生をする分、時間や資材が多く必要となり、割増料金を取られてしまう可能性があるのです。

エレベーターの時間がかかる

高層階に引っ越す場合、エレベーターがあっても高層料金を割増されてしまうことがあります。
これはエレベーターの行き来に時間がかかるため。
例えばエレベーターで2階に上がるのと40階に上がるのとでは、かかる時間は全く違います。

また高層階ではエレベーターを2つ乗り継ぎする必要があったり、エレベーターの待ち時間も長くなり、総合的に作業に時間がかかってしまいます。
そのため割増料金が発生してしまうのです。

クレーン料金も高額

エレベーターや通路が通れないような大型の家具がある場合や、ピアノなどの大型の楽器がある場合、クレーンを使用しなければなりません。
でも高層階へのクレーン作業はとても高額。一気に引越し料金は跳ね上がります。
さらに場合によっては引き受けてもらえない業者もあり、自分で別の業者に依頼する必要も出てきてしまうのです。

高層マンションでも安く済ませるコツ

引越し料金が高額になってしまうからと言って、憧れの高層マンション生活を諦めるというのは少し違います。
それよりもできるだけ引越し料金をお得にすることを考えるのが最優先。
できるだけ割増料金を増やさないために、次のポイントに気を付けて行きましょう。

分解できない家具は処分して新調する

高層マンションの割増料金で一番高額なのはクレーン作業です。
高ければ高いほど大きなクレーンが必要となるので、その分料金も万単位で上がってしまいます。

どうしても運び込めないような大型の家具は、思い切って処分して新調しなおす方が安く済むかもしれません。
どちらがお得かを考えて、お得な方を選びましょう。

余分な荷物を減らす

当然のことですが、引越し料金は荷物の量で増減します。
まずは基本的な引越し料金を下げることも考えなくてはなりません。
また荷物の量が多ければ、高層マンションへの引越し作業も大変になるため、割増料金も高額になります。
つまり荷物が少なければ、引越し料金も割増料金も抑えることができるというわけです。

特殊な荷物は自分で運ぶ

ペットや観葉植物など取り扱いに注意が必要な荷物は、追加料金が発生します。
さらに高層マンションということで、追加料金も割増されてしまうことも多いのです。
そのため、できるだけペットや観葉植物は自分で運搬して、余分な料金を取られないようにしましょう。

引越し時期を選ぶ

新築の高層マンションへの引越しの場合、他の部屋の人も一斉に引っ越してくるため、マンション側から引越し日時を指定されてしまうことがあります。
引越し業者に日時指定をすると、その分追加料金を取られてしまいます。
これを防ぐためにも、引越し時期をほかの部屋の人とずらし、できるだけ安い午後便やフリー便を活用できるように考慮していきましょう。

高層マンションへの引越しこそ相見積もりを

高層マンションへの引越しは、どうしても割増料金が発生しやすくなってしまいます。
ただ割増料金というのは交渉次第で安くなる可能性が高いのも事実。
そこで有効的なのが相見積もりです。
他の業者と競わせることで、うまくいけば割増料金無しで引き受けてくれるケースもあります。
できるだけ安く料金を抑えるために、一括見積もりサイトを活用して、うまく相見積もりをかけていきましょう。