転勤や移住などで海外に引っ越すという場合は、いくつか注意しなければならない点があります。
海外では日本の常識は通じません。
日本では当たり前のようにできることが、海外では禁止されているなんてこともあるのです。
また日本から海外へ、輸出することができないものもたくさんあります。
海外への引越しが決まったら、まずは次のポイントをチェックしておきましょう。
海外へ引っ越す場合のチェックポイント
海外への引越しが決まったら、滞りなく引越しができるように、さらに安心して生活ができるように、いくつかチェックすべきポイントがあります。
まずは次の項目を確認していきましょう。
引越し先の気候をチェック
海外は日本とは違い、気候の変化が激しい国からほとんど気候が変化しない国、天災が多い国など、様々な国があります。
自分が引っ越す国がどのような気候の国なのか、それを知っておくことはとても重要なポイントです。
それに合わせて持っていく衣類なども変わります。
寒い国であれば防寒着がたくさん必要になりますし、熱い国では涼しい服や紫外線対策グッズが必要など、その国の気候に合わせて荷造りをしていきましょう。
引越し先の習慣をチェック
海外では日本では想像もできないような習慣を持っている国があります。
その習慣を知っておくことは、引越し後も安心して暮らすための大切なポイント。
例えば身に着けてはいけないものがあるのかどうか、言ってはいけない言葉があるのかどうかなど、現地で困らないようにあらかじめ調べてから引っ越すようにしましょう。
引越し先へ持っていけないものをチェック
海外には持ち込み禁止の品物がたくさんあります。
知らずに荷造りしてしまえば、空港などで足止めされてしまったり、現地で没収されてしまったりなど、様々なトラブルの元となります。
ここで持ち込んではいけないものの一例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
海外に持ち込めないもの
- 麻薬や覚せい剤
- 花火や火薬、ガスボンベなど発火の恐れがあるもの
- エアガンや日本刀などの武器
- 毒物・劇薬・農薬などの薬品
- 肉類・肉加工食品・乳製品・種子などの食品
- アダルトビデオやアダルト本
- 有価証券や株券などの貴重品
飛行機に持ち込めないもの
- スプレー缶(ヘアスプレーや殺虫剤など)
- 火薬や発火しやすいもの(花火やガスボンベだけでなく、クラッカーや炭もNG)
- 毒物(殺虫剤や農薬)
- 水銀入りのもの(体温計や温度計もNG)
- 刃物やとがったもの
- ゴルフクラブやバットなど長いもの
- ハンマーやドライバーなどの工具
- 液体物(化粧品やヘアジェル、目薬や消毒液なども含む)は制限あり
- リチウム電池(パソコンやデジカメなどに使われている電池)は制限あり
- ライターは制限あり
- アルコールは度数や量などで制限あり
以上が海外には持ち込むことができないものです。
もしも荷造りの際に荷物に入れてしまうと、大変なことになってしまうので要注意です。
またここには記載されていなくても、国によって持ち込めないものがあります。
それぞれの国の禁制品をチェックして、持ち込めるものと持ち込めないものをしっかりと分けるようにしましょう。
海外へ持っていくべきではないものをチェック
特に規制があるわけではないけれど、わざわざ引越しで持っていく必要がないものをチェックすることも大切です。
海外に荷物を送るということは、それだけでかなり高額になってしまいます。
また荷物によっては関税がかかってしまうこともあり、さらにお金がかかってしまうこともあるのです。
持って行ったのに無駄だった…
なんてことを防ぐためにも、あらかじめ持っていく必要がないものを知っておきましょう。
海外に持っていくべきではないもの
- 車(海外の免許の有無や関税、登録などを考えると、持ち込むのはお勧めできない)
- 家電製品(海外は電圧が違う場合があるので対応しているか調べる必要あり)
- 食器類(輸送途中で破損する可能性が高い)
- 大型家具や家電(輸送費がかなり高くなるし、破損の危険も)
- 食品(原材料によって持ち込めない国もあるので必要最低限に)
他にも必要ないと感じたものは、どんどん省いてできるだけ荷物を少なくしていきましょう。
海外に持っていくべきものをチェック
逆に日本でしか手に入らない日用品などは、買いだめしてでも持っていくことがお勧め。
海外製品は日本製品みたいに品質に優れていません。
そのため、毎日使う日用品はできるだけ持ち込むようにしましょう。
海外に持っていくべきもの
- 調理器具(卵焼き用フライパン・菜箸・トングなどは売っていない可能性大)
- 調味料(味噌や醤油は売っていない可能性大。ただし国によっては持ち込めないことも)
- サランラップ(海外は売っていないところが多い)
- トイレットペーパーやティッシュ(海外の物はごわついていて、慣れないうちは肌が荒れてしまうかも)
- 生理用品(海外の物は使いづらいことが多い)
- おむつ(海外の物を使うとおむつかぶれしやすい子も)
- 歯ブラシや耳かき(日本製のものがやっぱり使いやすい)
- パソコン(海外で購入すると日本語表示に変更しなければならないので面倒)
- サプリメントや薬(外国人向けのは強すぎる場合も)
あまり荷物が増えるのは得策とは言えませんが、海外でもできるだけ快適に暮らすためには、これらの品物は持っていきたいところです。
引っ越し時に持っていくのが無理なようであれば、後から家族や友人に送ってもらうというのも一つの手です。
海外引越しに慣れている大手業者を選ぼう
海外引越に欠かせないのは引越し業者選び。海外への引越しは想像以上に大変です。
荷物のチェックや関税など面倒な手続きがたくさんあるので、信頼できる業者に任せることが第一条件。
そのためには海外引越しに慣れている大手業者を選ぶことがお勧めです。
大手業者であれば、何度も海外引越しを経験していて実績もありますし、万が一の際の対応もきちんとしています。
荷物の保障などもしっかりしているので、紛失や盗難の多い国でも安心して任せられます。
海外への引越しはトラブルが起こりやすく、何かと不安も多いので、価格だけでなく信頼や実績などを参考に選ぶようにしましょう。
海外引越しは梱包から任せるのも手
海外への引越しは、持っていけないものや機内に持ち込めないものなど、規制が多くて大変です。
そこで梱包作業から業者にお願いしてしまうことも一つの手と言えます。
海外出張に長けている業者であれば、国ごとの持ち込み禁止物などにも詳しく、梱包する荷物の仕分けなども請け負ってくれます。
何を持って行って、何が持っていけないのかわからなくて不安という人は、梱包作業から業者に任せてしまいましょう。