トラックの大きさや移動距離で引越し料金が変わる

トラックの大きさや移動距離で引越し料金が変わる

引越し料金の値段を決めるもの。それは荷物の量と移動距離です。荷物が多ければ多いほど必要になるトラックも大きくなり、トラックが大きくなれば、その分料金も高くなります。

また移動距離に関しても、距離が長ければ長いほど料金が高くなるのは言うまでもありませんね。

では実際には荷物量や距離でどの程度の差があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

2トントラック以上になると料金が高くなる

引越し業者で扱うトラックの大きさは、大きく分けて4種類あります。もちろん、業者によって少しずつ大きさも違いますし、呼び方も違うので一概には言えませんが、この4種類が一般的です。

  • 軽トラック
  • 2tショートトラック
  • 2tロングトラック
  • 4tトラック

ではそれぞれの積載量と、料金相場を見ていきましょう。

軽トラック

軽トラックは、荷台の大きさがおよそ1.5m×1.9m程度。目安としては1.5畳のスペースです。

シングルベッドや二人掛けソファ、ドラム式洗濯機があれば、このトラックは使用では全然入りきりません。単身で荷物の少ない人であればいいかもしれませんが、一般的な独り暮らしでは、少し積載量が足りませんね。

軽トラックの料金相場は、50㎞圏内で5万円程度。当然ながら、トラックの中で一番安い設定になっています。

2tショートトラック

業者によって1.5tトラックやただの2tトラック、2tショートトラックなど、色々な呼び方をされていますが、大きさはほぼ同じくらいです。

このトラックの荷台の大きさは8~10立方メートル程度。目安としては3畳のスペースです。ただし高さが2m程度あるので、荷物をある程度積み上げることは可能です。

独り暮らしや、夫婦二人家族の引越しに向いています。ただし、大型家電や大型家具を取り揃えているような夫婦には向いていません。

2tショートトラックの料金相場は、50㎞圏内で8万円程度です。

2tロングトラック

2tロングトラックとは、2tショートトラックよりも長いトラックのことです。業者によっては3tトラックと表記されていることもあります。

このトラックの荷台の大きさは、およそ15立方メートル程度。目安として4畳半ほどのスペースとなります。こちらも高さは2mほどあるので、荷物を積み上げることができます。

2tロングトラックは、一般的な夫婦や小さな子供一人の核家族など、2~3人暮らしの家族向けのトラックです。

料金相場は50㎞圏内で10万円程度となり、軽トラックと比較すると倍の金額になります。

4tトラック

4tトラックは荷台の大きさが、およそ30立方メートル程度の大型トラック。目安としては8畳ものスペース分の荷物を積むことができます。

荷物が多めの核家族や、人数が多い家族の引越しに最適なトラック。でもこのトラックのデメリットは、道幅に制限があるという点です。トラックの幅や長さが長いので、狭い道や曲がり角は通れません。

万が一、現住居や新居の周りの道幅が広い場合は、4tトラックではなく2tロングトラックを2台使用するということもあります。

4tトラックの料金相場は、50㎞圏内で16万円程度。一気に料金が高くなってしまいますね。


このようにトラックの大きさに応じて、料金は大きく変化します。引越し料金を抑えるためには、できるだけ小さなトラックに収めることが大切です。

下見の時点で荷物はできる限り減らしておこう

引越し料金を安く抑えるためには、できるだけ小さなトラックを希望したいですよね。

でもトラックの大きさを判断するのは、下見に来た時の担当者。実際にどれだけの荷物があるのかを見て、トラックの手配をします。

このとき重要なのは、できるだけ荷物を少なく見せること。と言っても、荷物を隠すということではありません。隠しておいても、当日小さなトラックに積みきれなければ、もう一台追加になって、余計に高くついてしまいます。

できるだけ荷物を少なく見せるというのは、隠すのではなく、不用品を処分しておくという意味です。

引越しをするとき、ほとんどの人が不要なものを切り捨てていきますよね。でも下見の後、すでに料金が確定した後で不用品処分をする人ばかりです。実はこれはとても損な方法です。

下見の段階では不用品がたくさんあって、大きめのトラックを手配したのに、いざ荷造りをして不用品を処分したら、小さなトラックでも積み込めた…、こんなもったいないことが起こってしまう可能性があります。

どうせなら下見の前に不用品を処分しておいて、きちんと荷物量に見合ったトラックを手配してもらいましょう。

どうしても不用品の処分が間に合わないという場合には、担当者に不要なものを下見の時に口頭で伝え、運ぶ荷物に含まないようにお願いするのも一つのです。

移動距離に比例して料金が高くなる

引越し料金を決めるもう一つのポイントである移動距離。遠ければ遠いほど高く、近ければ近いほど安いのは常識ですよね。

でも、実際に距離によってどの程度差があるのか、知っている人は多くありません。

距離と料金の関係を知っておけば、引越し料金を予測する目安にもなるので、ぜひ知っておきましょう。

近距離の実際の距離とは?

近距離の引越しであれば、安価で行ってくれる業者はたくさんあります。それもそのはず、近距離であれは時間もかからないしガソリンもかかりません。その分安くなるのは当然のことですよね。

でも近距離っていったい、どの程度の距離のことなんでしょうか。一つの目安となるのは、同一市区内。同じ市の中、同じ区の中を移動するだけであれば、たいていの場合は近距離扱いとなります。

もしくは、50㎞圏内という書き方をする場合もあります。例えば市の境目や県の境目に住んでいる場合、同一市区内よりも隣接市や県に引っ越す方が近い場合もありますよね。そのため、わかりやすく50㎞圏内と表記されているのです。

近距離と長距離の料金の違い

では実際に近距離と長距離では、どの程度の差があるのでしょうか。わかりやすい例として、日通の単身パックを見てみましょう。

例えば単身パックSというプランでは、近距離の場合は15,000円という格安価格で請け負ってくれます。ところが、これが東京から大阪への長距離移動となると、25,000円という金額になり、1万円もアップしてしまうんですね。

また単身パックXという長距離専門のプランでは、東京から名古屋であれば57,000円、東京から福岡では75,000円という具合に、同じ荷物量でも移動距離で料金が大きく違います。

最新情報は公式サイトでご確認ください。

このように移動距離によって数万円以上も料金が高くなってしまいます。

もしも引越しをすることが決まったら、その引越しが近距離に含まれるのか、長距離になってしまうのか、どの程度の追加料金がかかるのかを、きちんと確認することが大切です。