引越しの際に重要なのは、旧居の掃除。
特に賃貸物件を借りていた場合は、礼儀として最低限の掃除をして出ていくのがマナーです。
でも、退去の掃除のために掃除道具を買いそろえるなんて無駄な出費はありません。
掃除は意外にも自宅にあるもので簡単にできるもの。
わざわざ新しく買い揃えるのではなく、自宅にあるものをうまく活用して、掃除と不用品処分をまとめて終わらせてしまいましょう。
掃除に使える不要品
退去のための掃除に不用品を活用することは、無駄な出費を防ぐことだけでなく、不用品処分にもつながって、まさに一石二鳥。
では実際にどのようなものが掃除に活用できるのか、一例をご紹介していきましょう。
古い布
掃除と言えば拭き掃除。
床・窓・畳・キッチン・浴室・トイレなど、拭き掃除が必要な場所は数えきれません。
そこで大活躍なのが、使い古した布です。
Tシャツや綿パン、タオルや布巾、靴下やストッキングなど、綿製の古い布は掃除にぴったり。
どうせ引越し作業で不用品の仕分けをするので、不要な布も必ず出るはずです。
それをうまく掃除に活用してしまいましょう。
新聞紙
窓ガラスやキッチン周りの漬け置きなど、新聞紙は意外にも掃除に役立ちます。
引越しの際に新聞紙は必ず不用品になるので、掃除でうまく処分できれば一石二鳥です。
ただし新聞紙は食器類の梱包にも使用するので、梱包に使う分と掃除に使う分をあらかじめ分けておくことをお勧めします。
歯ブラシ
細かい隙間まできれいに掃除ができる歯ブラシは、普段から掃除に活用している人も多いでしょう。
引越しの際は家の隅々まで掃除する必要があります。
そのため歯ブラシはたくさんあった方が絶対に便利。
わざわざ新しい歯ブラシを掃除に使ってしまうのはもったいないので、引越しが決まったら古い歯ブラシを捨てずにとっておくようにしましょう。
余った食品
掃除には洗剤を使わなければいけないと思っている人も多いですが、それは大きな間違いです。
身近にある調味料も、使い方によっては掃除道具に大変身。
余りがちな調味料なども掃除に活用できるので、引越し前の処分にも最適です。
掃除に使える食品
お酢
お酢は酸性なので水回りのアルカリ汚れに最適。水垢落としやトイレ掃除に活用できます。
コーラ
コーラにはクエン酸が含まれるため、頑固な黄ばみも楽に落とすことができます。
蜜柑の皮
蜜柑の皮は油汚れを落とす効果があります。キッチン周りはもちろん、壁の落書きなども落とすことができます。
ジャガイモ
ジャガイモの皮はシンクの水垢落としや、鍋のサビ取りに最適です。
ケチャップ
鍋の焦げ付きを落とす効果があります。
小麦粉
油汚れを吸着してくれるので、ガス周りや換気扇掃除に最適です。
紅茶
紅茶を濃く煮出したものでフローリングや木製家具などを磨くときれいになります。
このように、意外にも余りがちな食品で掃除ができてしまいます。
わざわざ洗剤を買い揃えるのではなく、まずは余った食品で掃除してみましょう。
重曹
もしも何か洗剤を購入するのであれば、重曹がお勧めです。
重曹には研磨効果・中和効果・除菌消臭効果・発泡効果など、様々な効果があります。
ですからこれ1つで家中のほとんどの汚れに対応できるのです。
また重曹は食品なので、ペットや赤ちゃんがいる家庭でも安心して使えるという優れもの。
そのまま粉で使ったり、水で溶かして液体にして使ったりなど、用途に合わせて自由に使うことができます。
掃除計画表を作ろう
引っ越し時の掃除は一日で終わるものではありません。
キッチンはもちろん、リビングも寝室も浴室もトイレも、すべてを綺麗にしなければならないのです。
でも掃除の順番を間違えてしまうと、せっかく掃除したのにまた汚れてしまった…なんてことも。
そこで掃除の計画表を作ることがお勧めです。
あまり使わない個所や、すぐには汚れない個所などの掃除を早めに始め、ギリギリまで使う個所は最後のほうに掃除します。
また家具や家電の裏に溜まった埃などは、引越し後しか掃除できません。
引越し後の掃除ためにも、ある程度の掃除道具は残しておくようにしましょう。