不動産業者にも得意・不得意がある

マンションを売却する際には、ほとんどの場合、不動産業者を仲介して売ることになりますが、ちゃんと業者選びにはこだわっていますか?

マンション購入時には、色々な本を読んだりして物件の選び方、税金のはなし、内覧時のチェックポイントなどを勉強するのですが、売却については購入時ほど真剣に知識を身につけようとする人は意外にも少ないもの。実はここに大きな落とし穴があります。

マンションを購入するときには、必死になって建設会社や販売会社のことを調べると思います。でも売却となると「地元の不動産業者にお願いすればいいか」、という程度にしか考えない人が本当に多いのです。

その結果、売却が不得意な不動産業者に依頼してしまい、いつまで経ってもマンションが売れなくて困ることがあります。

売買が得意な不動産業者もあれば、賃貸が得意な不動産業者もある

わたしが不動産会社の店長をしていた街は、人口50万人以下の地方都市です。それでも半径10km圏内に60社ほどの不動産業者がありました。

その60社ほどの不動産業者には、それぞれ得意分野があります。

  • 取り扱い物件の9割以上が賃貸の不動産業者(売買は1年に1件程度)
  • 賃貸も売買も平均的に取り扱っている不動産業者(売買は月に1〜2件程度)
  • 中古マンションの売買に特化している不動産業者
  • 競売で一戸建てを購入し、リフォームして転売する不動産業者
  • 土地の分譲開発を行い、分譲マンションや建売住宅の売買が専門の不動産業者

上記のように、賃貸が得意の不動産業者もあれば、売買を得意としている業者もあります。

さらに細かく分類すると、以下のような業者もあるのです。

  • 不動産会社の看板は掲げているが、自社物件の賃貸しか取り扱っていない業者
  • 従業員が10名以上いる大手不動産業者
  • 70歳過ぎのおじいさんが一人で経営している不動産業者
  • 賃貸や売買の仲介はほとんど無く、賃貸物件の管理収入がメインの不動産業者

このように、不動産業者にはそれぞれ、得意・不得意の分野があることがわかりますし、不動産業者として十分に機能していない会社もあったりします。これは決して珍しいケースではなく、何処の街でも同じような不動産業者は必ずあります。

この問題点は、不動産業者だけにある訳ではありません。賃貸メインの不動産業者や、売買を専門としている不動産業者、そして土地開発が得意な不動産業者があるにも関わらず、これらはすべての業者が同じ免許で営業することができる点に問題があります。

例えば「医者」の場合、同じ医者というくくりであっても、「眼科」や「皮膚科」など、それぞれの専門分野に分かれていますよね。

実は不動産業者にも、それぞれが得意とする専門分野があるので、売却するだけならどの業者に頼んでもOK、というわけにはいかないのです。

不動産業者の得意分野を見極める方法

それではマンション売却が得意な不動産業者を見極める方法について説明していきたいと思います。

見極め方法は以下の6つを推奨します。

不動産業者のホームページをみる

不動産業者のホームページをみるのが一番手っ取り早い方法のひとつです。ホームページの何処をチェックするのかというと、掲載してある物件数とトップ画面です。

不動産業者のホームページには、「オススメ物件」を数件掲載していることが多いです。このオススメ物件が賃貸物件ばかりの業者は除外しても良いでしょう。

そして掲載されている物件数ですが、売買物件を多く掲載している業者がオススメなのは間違いありませんが、賃貸物件も売買物件もそれなりに掲載している業者だった場合、最低でも全体の2割程度は売買物件が掲載されているのが条件になってきます。

つまり100件ほどの物件が掲載されているのであれば、賃貸80件、売買20件くらいの割合が望ましいといえます。

不動産業者の新聞折込チラシをみる

毎月定期的に不動産業者の新聞折込チラシが入ってくると思うのですが、このチラシをみると不動産業者の得意・不得意が色濃くでています。

とくにオススメなのが、数社の不動産業者が共同で発行しているチラシです。数社が共同で発行しているチラシは、1社の広告スペースが限られているため、賃貸が強い業者は賃貸物件をメインで掲載しますし、売買が強い業者は売買物件をメインで掲載しています。

例えば売買物件は写真つきで掲載していて、賃貸物件は下の方に細かく文字だけで掲載しているような業者は明らかに売買に力を入れていることがわかります。

不動産情報誌をみる

不動産情報誌も1社が掲載できるスペースが限られているため、基本的な考え方は新聞折込チラシを同じです。

不動産情報誌の場合、ページの上部に掲載している物件が賃貸であれば賃貸メイン、売買であれば売買メインというように、より解りやすい構図になっています。

不動産に詳しい友人・知人に聞く

実際に不動産業者で働いている知り合いがいるのであれば、その人に聞くのが一番確実な方法ではあります。

不動産業界で働いていれば、その街の不動産情報くらいは把握していますので、どの不動産業者が賃貸に強く、どの不動産業者が売買に強いかくらい必ず把握しています。

しかし、知り合いにそんなことを聞いてしまうと「だったらウチの会社にまかせてよ。俺が責任もってサポートするから」と言われてしまう可能性もありますので判断が難しいところですね。友人や知人に売却依頼するのは、できるだけ避けた方が無難だからです。

ですので、実際に不動産業者で働いている友人や知人ではなく、過去に不動産業者で働いていた友人や知人がいるのであれば、その人に聞くのが一番ベストな方法だと思います。

不動産業者へ実際に足を運ぶ

実際に街の不動産業者へ足を運ぶのも良い方法だと思います。店の中に入ってしまうと営業マンから上手く言いくるめられてしまう可能性もありますので、この段階で店内に入ることはオススメではありませんが、店内に入らずとも調べることはできます。

不動産業者の多くは店頭に物件掲示板を作っていたり、窓ガラスに物件情報を貼っています。

掲示板も窓ガラスもスペースは限られていますので、掲載してある物件情報をみれば賃貸と売買のどちらに力を入れている業者なのかを見極めることができるというわけです。

また、同じ比率で賃貸と売買の物件情報が掲載されているのであれば、どちらが上段に掲載されているかを見ればOKです。力を入れている商品ほど、上段に掲載するのが一般的だからです。


このように、不動産業者にも得意・不得意があるので、安易に業者を選ぶのはやめましょう。

マンションの売却くらい大きな金額が動くケースになると、時には数百万円単位で損をしてしまうことにもなりかねないからです。

マンションを売る際には、購入するときと同じくらい慎重に不動産業者を選びましょう。

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