ゴミ屋敷の売却で遺品整理や撤去にかかる費用相場

ワイドショーやテレビ番組などでも、たびたび問題となっているゴミ屋敷ですが、これは他人事ではありません。管理人も不動産会社に勤めていたとき、何度となくゴミ屋敷の問題に遭遇したことがありました。

ゴミ屋敷が発覚するのは、その大抵が居住者が亡くなった後です。特に老人の一人暮らしに多く、その現状を知らなかった家族が驚愕する場面に、何度も立ち会ったことがあります。

さらには、ちょうどいまこの記事を書いているときにも、学生時代の友人から「父が亡くなり、実家に行ったらゴミ屋敷になっていた。どうしたらいいのだろう?」という相談の電話があったばかりです。

今回は、このゴミ屋敷の売却について考えてみたいと思います。

ゴミ屋敷にも2つのタイプがある

ゴミ屋敷には2つのタイプがあります。

  • 相続した実家がゴミ屋敷になっていた
  • 久しぶりに実家に戻ったらゴミ屋敷になっていた

つまり、その家の居住者が存命なのか、亡くなっているのかという違いです。もし存命の場合は、一筋縄ではいかないと思います。ゴミ屋敷の住人は、それをゴミだと思っていないことが多いからです。

テレビのワイドショーなどでも、ゴミ屋敷の住人にインタビューしていますが、ほとんどの人たちはそれをゴミだとは認識していません。

管理人も一度、この場面に遭遇したことがあります。実家に住んでいる父と離れて暮らしていた娘夫婦が同居することになり、父が娘夫婦の家に行くことになったのですが、その父の実家がゴミ屋敷だったんです。

娘夫婦からは実家の売却を依頼されており、引越し時にも立ち合ったのですが、ゴミのほとんどを父が処分することに同意せず、娘夫婦の家に持って行くように引越し業者に指示していたのです。

さすがにこれには娘も黙っていられず、結局その日の引越しは断念することになりました。そして娘夫婦からやっと引越しの準備が整ったと連絡があったのは、それから2ヶ月以上経った日のことでした。

それくらいゴミ屋敷の父を説得するのに、時間が掛かったということなんでしょう。

このようにゴミ屋敷の売却については、居住していた本人が他界しているか。もしくは老後施設などに入所して、不在のときに話を進めるのが得策だと思います。

遺品整理やゴミ撤去など片付けの費用相場

ゴミ屋敷を売却するためには、とりあえずゴミを片付けなければ話は進みません。いくら売却価格を下げても、ゴミ屋敷のまま買いたいという人が現れる可能性は限りなく低いと思います。

ゴミ屋敷を片付けるための費用なのですが、これも2つの考え方があります。

  • ゴミを撤去して片付ける費用
  • ゴミ屋敷の修繕に掛かる費用

経験者なので言えることなのですが、ゴミ屋敷の大半はゴミを撤去して終わりというわけにはいきません。ゴミがあった部分は腐食が進み、そのままでは生活できない状態になっている可能性が高いからです。

ゴミを片付けて、悪い部分を修繕して、初めて売却できる状態となります。

ゴミを撤去して片付ける費用

はじめに書いた、ゴミ屋敷の相談をしてきた友人の実家は2DKの分譲マンションでした。

片付けの見積り依頼をした業者は2社で、見積金額は以下の値段を提示されたようです。

地元の便利屋 250,000円
大手引越し業者 326,000円

いずれの業者からも、「片付けをはじめてみないと正確な見積りができないので、追加料金が発生する可能性があります」、と言われたらしいです。

まだどの業者に依頼するか決めていなかったようで、その友人から「150,000円くらいで追加料金なしでやりきってくれる会社はないかな?」と相談されました。

その際、不用品回収業者の一括見積もりサービスを使ってることをおすすめしたら、安い業者を見つけることができたらしく、「155,000円で片付けができた」と言っていました。

ゴミの片づけや処分の費用は、業者によってかなり差があるので一概にいくらとは言えませんが、今回の友人のケースから見ると、2DKの片付け費用の相場は20万円前後となります。もちろんこの金額は処分するゴミの量によって変動します。

上記はあくまでも1つの目安の金額なので、どのくらいの費用でゴミを処分できるのか知りたい場合は、不用品回収業者の一括見積もりサービスを利用してみましょう。

ゴミ回収業者一括見積もり「エコノバ」はこちら

ゴミ屋敷の修繕に掛かる費用

ゴミの片付けと同じくらい大変なのが、ゴミ屋敷の修繕です。

以前、担当したことがある賃貸アパートのゴミ屋敷は、築25年以上経っている古い2DKだったにも関わらず、修繕費用だけで100万円を超えました。

もしそれが一軒家だったと想像したら、とてもそれくらいの金額ではおさまらなかっただろうという印象です。

修繕が必要な箇所 料金 修繕方法
ゴミが積んであった場所の床の大半が腐っていた 30万円〜 各部屋とキッチンの床張替え
お風呂場までゴミでいっぱいで、浴槽もかなり傷んでいた 25万円〜 浴槽を新品に交換
キッチンの引き戸にもゴミが詰められており、底が完全に腐っていた 20万円 キッチン交換
畳の部屋は当然、全ての畳が真っ黒に変色していた 5万円〜 8畳和室
床から1mの高さくらいまで壁はシミが出来ており取れない 21万円〜 壁の補修と壁紙交換
玄関ドア以外の全てのドアが腐食して使い物にならない 12万円〜 ドア数枚

このような箇所を、人に貸せる状態に修繕しようとしたら、とても100万円では足りません。これでも、何とか業者にお願いして、安くしてもらった方です。

ちなみに、この部屋のゴミの片付け費用は、街の便利屋さんにお願いして、20万円ほど取られたと家族の方が言ってました。

修繕は売却相談の後でもOK

ゴミの撤去は最初にやらなければなりませんが、建物の修繕や補修に関しては、意見が分かれるところだと思います。とくに築年数が経過している古家の場合は、先走って建物の補修や修繕はしない方が賢明だと思います。

購入希望者の中には、自分たちでリフォームすることを想定している人が増えてきました。なので、せっかくお金をかけて修繕や補修をしても、買主の希望や趣味に合わない場合は、そこを買主がさらにリフォームする可能性があるからです。

それならば、補修や修繕に掛かる費用を売却価格から値引きして、少しでも買いやすくしてあげるほうが、早期売却できる可能性が高くなると思います。

ゴミ屋敷を売却することはできる?

家がゴミ屋敷だったとしても売却できます。殺人事件があった家でも、価格次第では買いたいという人がいますので、ゴミ屋敷だったとしても問題なく売れるでしょう。

それに、ゴミ屋敷の場合、殺人事件と違って、購入する人に告知する義務もありません。

ですが、購入した人が近隣の人に「以前はゴミ屋敷だった」事という実を聞いたら、「ゴミ屋敷だったと知ってたら購入しなかったのに」、「ゴミ屋敷だったから虫が異常に多くでる」と、難癖をつけられる可能性も考えられます。

後々のトラブルを避けるためにも、ゴミ屋敷だったということは告知しておく方が良いかもしれません。買い主がゴミ屋敷だったという事実を知っても、価格次第ではそれを承知した上で購入してくれる人はいるはずです。

まとめ

ゴミ屋敷の問題は今後も減ることはなく、増加していくと思います。そしてその問題に向き合わなければいけないのは、その子供や残された人たちです。

こういったトラブルにならないためにも、事が重大になる前に話し合いをしたり、片付けを促し手伝うなど、事前に手を打っておいたほうがいいでしょう。

もしゴミ屋敷を売る場合、どうしても購入希望者がみつからないのであれば、業者に買取してもらうという選択肢もありますので、ゴミ屋敷が理由で売却できないということはないので安心してください。

ただし、通常の売却相場よりも割安になってしまうことは覚悟しておきましょう。

家の売却価格や業者に買取してもらう場合の金額を知りたい場合は、売却と買取、両方の査定が取れる「スモーラ」を使ってみて下さい。

査定を依頼する際は、のちのトラブル対策として、ゴミ屋敷であったことは伝えておきましょう。

売却と買取の査定をとれる「スモーラ」はこちら

家を売るなら必ず知っておきたいチェックポイント

  • 信頼できる業者はどうやって探せばいいの?
  • 家を売りたくても売れない不動産業界の現状を理解しておこう。
  • 不動産業者に家の「買取」をしてもらうのは損?
  • 実家や土地を相続した場合はどうしたらいいの?
ページトップ