離島へ引っ越す場合の料金と注意点について

離島に引っ越すことになった場合、通常の引越しと同じように考えていては大変なことになってしまうかもしれません。
離島への引越しはトラックだけでなく船を使って荷物を運んだり、現地に引越し業者の拠点が無かったりと、問題点が多いのが特徴。
早めに準備を始めて、確実に引越しができるように手配する必要があります。

引越し料金はどれくらいかかるの?

まずは引越し料金についてです。
離島への引越しは、通常の引越し料金に比べて、どうしても高くなってしまいます。
しかも業者によって、料金の差が顕著に出てしまいます。

なぜ業者によって料金に差があるのか

当然、引越し料金は業者によって差があるのが普通です。
でも離島の場合は、差があるという範疇を超えているほど、大きな差が出てしまうのです。
例えば単身で、近隣の島に引越しをしたケースで、ある業者では20万円、またある業者では5万円という見積もり結果が出たそうです。

なぜこれほどまでに差が開いてしまうのでしょうか。
その理由は離島という特殊な環境にあります。

多くの引越し業者では、離島にまで拠点を構えていません。
すると引越し作業のために、わざわざスタッフが離島まで一緒についていかなければならなくなってしまうのです。

スタッフ2~3名が荷物とともに離島にわたるということは、それだけで運賃が高くなってしまいます。
また移動時間も長くなり、その分拘束されてしまうので、自然と引越し料金も割高になってしまうのは当然でしょう。

ところが離島にも拠点を構えている業者であれば、現地のスタッフが荷卸しの対応に当たることができるため、通常の引越し料金とさほど変わらない料金を提示することができます。
この差において、離島への引越し料金には大きな差が生まれるのです。

料金を安く済ませるコツ

離島への引越し料金をできるだけ安く済ませるためには、まず引越し先の離島にある引越し業者を調べることから始めてみましょう。
引越し先の離島に拠点を構える引越し業者は、その分料金が安くなることが期待できます。
一方で引越し先の離島には拠点を構えていない業者は、見積もりを取るまでもなく高額になることが予測されます。
無駄な見積もりを避けるためにも、まずは引越し先に拠点を構えている業者を探してピックアップすることが先決です。

その後、一括見積もりを利用して、複数の見積もりを出してもらうことが、料金を少しでも安く抑えるコツです。
複数の見積もりを手に入れて、相見積もりをかければ、料金はできる限り抑えることはできます。

また繁忙期や台風シーズンを避けるというのも重要です。
離島への引越しはただでさえ時間のかかる作業です。繁忙期を選んでしまえば、料金が一気に倍増してしまいます。

さらに台風のシーズンは、船便に大きな影響を与えます。
海が荒れてしまえば船が欠便となり、荷物の運送はできません。
引越しの延期や、場合によっては荷物の保管料金なども発生してしまうので、できるだけ天候の良い季節を選択して引っ越すようにしましょう。

宅配便業者がお勧め

離島への引越しは、宅配便業者が展開している引越しサービスを利用することがお勧めです。
宅配便業者は、引越し業者に比べて全国の拠点数がかなり多いのが特徴で、多くの離島で拠点を構えている可能性が高くなります。
そのため、引越し業者よりも安く引越しをすることができるのです。

また引越し業者よりも宅配便業者のほうが、色々な運送方法に長けています。
トラック便はもちろん、船便・航空便も普段から使い慣れているので、手際よく作業を進めてくれます。

離島への引越しは、トラック便→コンテナに積み込んで船便→トラック便というように、何度も荷物の積み下ろしを行わなくてはなりません。
こういった作業にも慣れている業者のほうが荷物の破損も少なく、安心して任せることができるのです。

業者の予約はなるべく早めに取ること

離島への引越しで一つ気を付けなければならないことは、業者の予約をできるだけ早く行うという点です。
離島への引越しは、すべての引越し業者が請け負ってくれるわけではありません。
全国対応の大手引越し業者でも、離島への引越しは拒否してくる場合もあるのです。

ただでさえ少ない業者の中から、自分の納得のいく業者を探すのは、とても時間のかかる作業です。
通常の引越しのように暢気に構えていると、希望日に間に合わないなんてことにもなり得ます。
確実に引越しを行うためにも、できるだけ早く業者探しを始めるようにしていきましょう。