自宅のリフォームを行う場合の引越しについて

自宅のリフォームや建て替えをするとき、一時的に仮住まいに引っ越す場合もあります。
こういった場合の引越しは、通常の引越しとは少し違います。
一度は仮住まいに引っ越すとしても、リフォームや建て替えが終了すれば、また元の家に戻るため、引越し作業を2度行う必要があるのです。

この特殊な引越し作業には、いくつか注意したいポイントがあります。
無駄な出費や手間など、リスクをできるだけ少なくするために、まずは次のポイントをしっかりと把握しておきましょう。

荷物は厳選しよう

仮住まいへの一時的な引越しの場合、家中の荷物をすべて仮住まいに運び入れる必要はありません。
仮住まいで最低限必要な荷物だけを持っていけばいいのです。
そこでまずは荷物を厳選することから始めなくてはなりません。

大型家具は必要ない

仮住まいは賃貸物件を利用することが多いので、現在の家よりも狭いことがほとんどで、現在使っている大型家具が入りきらないというケースも多々あります。
万が一入るとしても、わざわざ仮住まいでそんな大きな家具を使う必要はありません。
そこで特に数か月の臨時生活に必要のない大型家具は、持って行かないようにしましょう。

必要ない大型家具の一例は次の通りです。

  • 食器棚
  • タンスやクローゼット
  • 本棚
  • 食卓テーブル

この他にも、臨時生活で特に必要と感じない家具があれば、どんどん排除していくことがお勧めです。

使わない季節の物は必要ない

仮住まいでの生活がどの程度の期間かは人それぞれですが、多くの場合で数か月といったところでしょう。
このとき、必ず必要のない季節の物があるはずです。

例えば夏にリフォームをするのであれば、ストーブやこたつなどの暖房器具は必要ありません。
またひな人形やこいのぼり、五月人形などの、イベントアイテムも時期によっては必要なくなります。
こういった季節の物は思いのほかかさばるので、できるだけ仮住まいには持ち込まないようにしましょう。

嗜好品も特に必要ない

仮住まいでの生活はたった数か月のことです。
その間、すべての嗜好品を仮住まいに持ち込む必要はないはずです。

例えば本や雑誌、CDやDVD、楽器やスポーツ用品などは、最低限の生活に不要な物です。
どうしても数か月の間も我慢できないという場合は仕方ありませんが、それ以外はできるだけ持ち込まないようにしましょう。

日用品も最低限に

食器や調理器具、衣類などは、生活に欠かせない日用品です。
ただし、現在持っているすべてが仮住まいで必要なわけではないはずです。

あまり使っていない食器や調理器具、あまり来ていない衣類などは、わざわざ持ち込む必要がないので、うまく厳選するように心がけましょう。

入りきらない荷物は一時的に預けよう

仮住まいに余分なものは持ち込まないといっても、不要なものはどこにおいておけばいいのでしょうか。
まさかリフォーム中の我が家に置いておくわけにもいきません。

そこで便利なのが引越し業者などが展開している、荷物の一時預かりサービスです。
このサービスは、引越しの際に必要な物は仮住まいへ、不要なものは業者の管理するコンテナへ運んでくれるという嬉しいサービス。

もちろん、わざわざ引越し業者で荷物の預かりをお願いしなくても、自分でコンテナハウスを借りて保管しておくこともできます。
またコンテナハウスやトランクルームなどを利用する方が、安価で保管できる場合もあるでしょう。
ただし、この場合は荷物を自分自身で運び込んで管理しなければなりません。
どうせ引越しを業者に依頼するのであれば、ついでにこのサービスを利用することがお勧めです。

ただし引越し業者の場合は、保管期間中は荷物が取り出せないという規定がある業者もあります。
この場合、もしも仮住まい中に必要な物が出てきたとしても、コンテナから運び出せないというトラブルが起こってしまうので要注意です。

業者に依頼する場合は、必ず取り出す必要のないものを保管してもらうということ、保管中に出し入れをしたい場合は出し入れ可能な業者を探すか、自分でコンテナを探すことをお勧めします。

自宅へ戻る場合もできれば同じ業者に頼むのがベスト

仮住まいへの引越しと、仮住まいからリフォーム済みの自宅へ戻るときの引越し、この2つの引越しはできれば同じ業者に依頼することがお勧め。

その理由は、同じ業者でまとめて依頼する方が、値引き交渉にも応じやすくなるためです。
一つ一つ別の業者に依頼するよりも、2つの引越しをまとめてしまう方が、お得に引っ越すことができるというわけです。

金銭的な面意外にも、2つの引越しをまとめるメリットはたくさんあります。
例えば同じ荷物を同じ業者が運ぶことで、作業に慣れているため荷物を破損するリスクが低くなります。

また自宅の構造や荷物の配置なども把握してくれているので、2度目の引越しでわざわざ説明しなおす必要もありません。
引越し作業がスムーズに進むというのも、同じ業者に依頼するメリットなのです。