引越しでパソコンを動かす前は必ずデータのバックアップを

家電製品の中でも、個人情報や仕事の情報など、大切なデータがたくさん詰まったパソコンは、引越しでも特に気を使います。

精密機械なので、少しの衝撃で破損したり、データが消えてしまったりなど、トラブルが後を絶たないのです。
少しでもトラブルを防ぐために、業者だけでなく私たちも注意を払う必要があります。

データの消失は保証対象外なので注意

私たちが一番に保護しなければならないのはパソコンの破損ではなく、データの破損です。
なぜならパソコン本体には保険が掛けられているので、万が一破損した場合は保証がしてもらえます。
もちろん保証があるとはいえ、破損するのは嫌なので、破損しないに越したことはないのですが、とりあえず安心感はあります。

ところがパソコンに入っているデータはというと、保証は一切ありません。
引越しの衝撃でデータが消えてしまった…なんて訴え出ても、相手にはしてもらえないのです。

そこで大切なのは、あらかじめ大切なデータを外付けハードディスクやクラウドサービスなどを使って保存しておくことです。
万が一パソコンの中のデータが消えてしまったとしても、バックアップデータがあれば安心です。
家族の大切な画像データや仕事のデータなど、どうしても消えては困るデータはきちんと保存しておきましょう。

パソコンを捨てる場合もデータは専門業者に依頼しよう

もしも引越しを機にパソコンを処分するという場合も注意が必要です。
パソコンには膨大な量の個人情報が入っています。
パソコンをそのままゴミ箱にしててしまえば、個人情報が流出してしまう可能性もあるのです。

データを削除しておいたから大丈夫。なんて思っていても、それは表面上のデータが消えただけ。
パソコンの裏側ではまだデータは生きていて、詳しい人ならすぐに復元されてしまいます。

ではパソコンを処分したいとき、どうすればいいのでしょうか。
一番いいのはパソコンの専門業者にお願いすることです。パソコン回収を行っている業者は、すぐにデータを消去して初期化してくれます。

またハードディスクを取り外して処分してもらうという方法もあります。
ビッグカメラなどでは、取り外したハードディスクをその場で処分してくれるので、安心して任せられます。

個人情報の流出は思わぬトラブルの原因となります。
絶対にデータを残したまま捨ててしまわないように、細心の注意を払いましょう。

パソコンを売却する場合

パソコンを捨てずに売却したいと考えた時も、データのことを一番に考える必要があります。
見ず知らずの相手に、自分の個人情報が渡ってしまうのはとても不安ですよね。
きちんとデータを消去して、情報が入っていない状態にすることが大切です。
ではデータを消すためにはどうすればいいのか見ていきましょう。

自分でデータを消す

パソコンに詳しい人であれば、自分でデータを消してしまうことも簡単です。
データを消すということは、パソコンを初期化するということなので、初期化の方法を調べて自分でやってしまえばいいのです。

またパソコンのデータを完全に消し去るためのソフトなどもあります。
初期化では安心できないという場合は、こういったソフトを使用して消していきましょう。

カスタマーセンターに問い合わせる

自分一人でデータを消すのがちょっと不安…という場合は、カスタマーサービスを利用するというのも一つの手です。
購入したパソコンメーカーやサポートサービスに加入している場合は、うまく活用してデータ削除の方法を導いてもらいましょう。

リサイクル店で消去してもらう

どうしても自分では消すことができないという場合は、売却するお店に頼むこともできます。
ほとんどのリサイクル業者で初期化サービスを行っているので、売却の際にお願いしてみましょう。

ただし初期化は、その場ですぐにやってもらうというのが第一条件です。
なぜなら後まわしにすると、初期化するのを忘れて店頭に並べてしまう可能性もありますし、悪質業者であればデータを悪用される可能性もあるからです。

「後から初期化しときます」と言われても、その場でしてもらわないと困る旨をきちんと伝えて、目の前で初期化してもらいましょう。