家電の引越しや廃棄に関する注意点

引越しでとても手間がかかるのが家電製品。
移動する際も、処分する際も、何かと面倒な注意点があります。

これを知っていないと、移動後に困ってしまったり、処分に無駄なお金をかけてしまったりなどのトラブルに巻き込まれてしまいます。
そこで今回は家電の引越しに関する注意ポイントをまとめてみました。

家電類を動かすときは配線を記録しておこう

まずは家電を引越しさせるときの注意点です。
家電製品で一番重要なのは、何といっても配線。配線がうまくいかなければ、引越し先で使用することもできません。

特に引越し準備の時は、それほど引越し後のことを考えている余裕が無く、とにかく荷物を整理することばかりを考えてしまいがち。
後になって大変な苦労をしたという人は後を絶ちません。

そこで大切なのは、配線と差込口に目印をつけておくことです。
例えばカラーテープを巻いておくだけでも、色で配線を判断できるので、引越し後に苦労することもなくなります。

また最近では、スマホで写真を撮っておくという方法もあります。
これなら大した手間もいらずにできてしまうので、便利ですね。
こんなちょっとの工夫で、引越し後のトラブルを減らすことができるので、必ず実践しておきましょう。

では配線の目印を付けた方が良い家電とは、どのようなものなのでしょうか。
一番はテレビです。テレビはコンセントだけでなき、テレビ線やDVDプレーヤーの線、ゲームの線など、色々なものが混みあっている家電です。
ですから目印をつけずに抜いてしまえば、後から大変な苦労をすることになるのです。

続いて大変なのがAV機器です。こちらもスピーカーなどの配線があったり、少々複雑な場合があるので要注意です。
その他にもパソコンとプリンタなども、配線が面倒な場合があるので、しっかりと確認しておきましょう。

家電類を捨てる際は「家電リサイクル法」に注意

続いて、家電を処分する場合です。
家電を処分する、つまりゴミだから、ゴミの日に捨てる…というわけにはいきません。
家電を処分する場合は、家電リサイクル法というものが定められていて、通常のごみのようには捨てることができないのです。

家電リサイクル法とは、廃棄となった家電製品の中から、リサイクルできる部品を取り出して再利用するという、環境に配慮した処分方法のことで、家電を処分する際は必ず支払う義務のある料金です。
製品によって料金も違うのでしっかりと確認しておきたいところです。

家電リサイクル法の対象品目は?

では家電リサイクル法の対象となる家電を見ていきましょう。
まず、通常の家電リサイクル法は、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンの4品目です。
これらを処分する際は、必ずリサイクル料を支払う義務があります。

メーカーやサイズによって料金は違いますが、冷蔵庫で4,000円前後、洗濯機で3,000円前後、テレビ・エアコンは2,000円前後ほどの処分費用が掛かってしまいます。

またこれら4品目以外の家電製品も、小型家電リサイクル法というものが定められており、処分にお金がかかる場合があります。
対象となるのは、上記4品目以外のすべての家電製品。家庭にある家電すべてが対象となっているのです。

ただし、小型家電の場合は、必ずしも処分費用が発生するというわけではありません。
例えばスマホや携帯、デジカメ、ゲーム機、電子辞書、DVDプレーヤーなどは、無料で回収してくれる場合が多くなります。

実際に処分するにはどうすればいいの?

家電リサイクル法を使って家電を処分をする場合、方法は3つあります。
1つは市区町村に申し出て回収をお願いする方法です。電話で問い合わせれば、処分方法を教えてくれます。
一般的には、家電リサイクル券を購入して、指定の処分所まで持っていくという方法です。

もう1つは処分業者に依頼する方法。不用品処分業者などに依頼すれば、すぐに処分に駆けつけてくれます。
ただし、家電処分の資格を持たない違法な業者もいるので、きちんと信頼できる業者に委託しましょう。

最後は家電量販店にお願いする方法。引越し先で使用する家電を新たに購入するのであれば、そのついでに処分をお願いすると効率的です。
もちろん、購入しなくても処分を引き受けてくれるお店もたくさんあります。
ただこの場合も、きちんと一般財団法人家電製品協会に加盟している、信頼できる業者にお願いするように気を付けましょう。

処分よりも売却を考えよう

引越しで家電を処分するとなると、必ずしも使えなくなってしまったというわけではないはずです。
持っていくのは重たくて面倒だから、古いから引越しついでに新しいものに買い替えようなど、まだ使えるの処分を決める人も多いでしょう。

そんな時は、処分ではなくて売却を考えてみるのも一つの手です。
中古の家電製品はそれほど高額で売れるというわけではありませんが、少なくともお金を払って捨てるよりはプラスになるはずです。

少しでも無駄な出費を防ぐためにも、処分の前にまずはリサイクル業者などに買取をお願いしてみましょう。